奈留島の真珠で恩返し-多賀真珠 清水多賀夫さん-

奈留島に住んでいる方、奈留島に移住された方、奈留島にゆかりのある方に、奈留島でのくらしやお仕事、奈留島の魅力、奈留島の未来などについて、お話ししていただきます。

 奈留島で真珠の養殖業を営まれている多賀真珠の清水多賀夫さんにお話を伺いました。

 <奈留島への移住のきっかけ>

清水さんの出身は、真珠の養殖でも有名な三重県。こちらで3代目として、真珠の養殖に携わっていた清水さんは、今から20数年前に、奈留島の稚貝(母貝の赤ちゃんの時期)と出会います。

当時、中国の貝から発生したウィルス感染により、日本の母貝はほとんど死滅してしまう、真珠業界にとって大打撃な問題が発生しました。母貝とは、真珠の養殖にかかせないもの。

どうしたものかと頭を抱えていたときに、知人から奈留島の稚貝を紹介された清水さん。

奈留島の稚貝の、大きさや成長のスピードに魅力と面白さを感じ、「この貝を使って、日本一の真珠を作りたい」と思うようになり、奈留島への移住を決断したそうです。

 7年の歳月をかけた真珠への想い>

ただ、真珠の養殖業は免許事業なので、奈留の地で開業するには免許が必要となります。申請してすぐ許可が下りるということはなく、かなり厳しい審査をされるとのこと。それまで、長崎県の西海市真珠の養殖業に携わり、免許取得後、奈留島へ移住し、真珠の養殖業を開始することになったのです。奈留島への移住を決めてから、約7年の月日が流れていました。

 <清水さんの育てる真珠とは>

清水さんの作る真珠は、一粒13mmもするものも!!工房を訪れた人は、真珠の美しさはもちろん、その大きさと重さに驚かされます。

 

なぜ、こんなに大きな真珠が育つのか。真珠は、魚のように餌を与えて育てるのではなく、海のプランクトンを餌に育ちます。つまり、プランクトンが豊富ということは、真珠の養殖にとって、海の環境がよいということになります。「奈留島の海が豊かだから、こんなに大きな真珠が育つ。奈留島の大きな魅力」と清水さんはおっしゃいます。

 <清水さんの人柄に惹かれて>

奈留島で真珠の養殖業を開業し今年で15年。島民とのコミュニテーの場としても、多くの人が清水さんのところに集まります。

真珠に対する情熱と知識にはもちろん、人懐っこい笑顔と人柄に惹かれ、一度訪れると、またお会いしてお話を聞きたいな~と思ってしまう。島内外のファンは多く、観光で訪れた方からお手紙をいただくこともあるとか!

 <清水さんが描く真珠業の未来>

ご自身のお仕事の未来についても、「奈留島での真珠の養殖業を定着させたい。そうすることで、奈留島のお役にたてれば。」と跡を継いでくれる人の育成にも積極的に取り組んでいます。ちょうど、私が取材をした時は、4月に北海道の留萌から移住されてきた男性が、清水さんの想いを受け継ぎ、多賀真珠で修行されています。

 <清水さんが願う奈留島の未来>

奈留島の未来についてお話を伺ってみました。やはり、年々人口が減少していることを危惧されています。「まずは観光客を増やすこと。奈留島の自然、建物は大きな魅力。これを観光客増加につなげるチャンス。何とかしなくては!という想いから1歩踏み出して、動くことがとても大事」と、真剣な眼差しで語ってくれました。

 真珠とともに人生を歩んでこられた清水さん。様々な困難を乗り越えた清水さんの人生経験も、この真珠の輝きを増しているのではないかなと感じました。

 そんな真珠と清水さんにお会いしたい方は、是非是非、奈留島の多賀真珠へお越しください。

多賀真珠(タガシンジュ)

853-2201 長崎県五島市奈留町浦731−7 0959-64-2651

行って戻って奈留島
「mikke(ミッケ)」

長崎県五島市の真ん中、豊かな自然と人の宝庫です。ぜひ一度魅力を感じに来てください!一瞬でハマります。

ABOUTこの記事をかいた人

栄惠北川

東京・葛飾区より、五島列島の奈留島に移住。奈留島で島のためにできることを模索しながら、mikkeのライターとして記事を書いています。