奈留島のソウルフード・かんころ餅

奈留島二拠点居住ライターの北川です。

奈留島を訪れると、土産物屋やスーパーでかんころ餅という食べ物を目にします。

‘かんころ餅’とは、かんころ(切って干したさつま芋)とお餅でつくる餅菓子のこと。さつま芋の甘みとお餅の食感が後をひく、子供からご年配の方に愛されている、郷土食のひとつです。

奈留島では、秋から冬にかけて、本格的な‘かんころ餅’作りが始まります。

今回は、奈留島で長年‘かんころ餅’作りをされている松村製菓店を訪れ、作業を見学させていただきました。

かんころ餅ができるまで

まず、用具を使い、手作業でさつま芋を薄くスライスしていきます。
その後にスライスしたものを湯がいていくのですが、ちょうどよい硬さに仕上げるのは、長年の経験による勘が頼り。
まさに職人技です。

次に‘かんころ’を作ります。湯がいたものを、一枚一枚丁寧に並べ、天日干しをしていきます。こで寒風にさらし、しっかり乾燥させることが、かんころの出に影響するので、とても重要な作業。天候にもよりますが、4~5日は要するとのことです。

その後、かんころを水で洗い、柔らかくするために蒸していきます。松村製菓店では、ガスでは火力の強い薪を使用して、一気に蒸しあげていきます。
蒸したものを、こちらの機会に入れ、お餅と一緒につきあげていきます。

さつま芋の甘さでも十分なのですが、お好みで、水あめや砂糖を加えることもあります。松村製菓店では、砂糖を加えていますが、使用するさつま芋の種類やお客様の好みに合わせて、砂糖の量を調整しているのだそう。

つきあげたものを取り出し、形を整えていきます。ここで時間をかけてしまうと、お餅が固くなってきてしまうので、素早く作業しなくてはなりません。

余熱を取り、袋詰めにして出来上がりです。

かんころ餅出来上がり!

出来たてのかんころ餅は、お餅のやわらかさが際立ち、食感、味ともに絶品です。また、幅1cmくらいに切って、オーブントースターなどで両面にこんがり焼き目をつけて食すのも、香ばしい風味と甘さが際立ち、とても美味しくいただけます。

かんころ餅は、さつま芋とお餅というシンプルな原料のため、短時間で出来ると思われがちですが、下準備や作業に手間がかかることを初めて知り、かんころ餅に対するイメージが変わりました。そのため、最近では、家庭でつくられることが減ってしまっているようです。

少しさみしい気もしますが、こういった風習を残したいという想いで、松村製菓店の女将さんでもある、松村正子さんは約20年もの間、かんころ餅作りをされています。奈留の人達にとっては、伝統の味を守りつづけてくれている、とてもありがたい存在です。

食べると、幼い頃や故郷を想い出し、ほっこりした気持ちにさせてくれる‘かんころ餅

奈留島の人々にとってのソウルフードをmikkeた1日となりました。
奈留島は訪れた際は、是非味わってみてくださいね。

行って戻って奈留島
「mikke(ミッケ)」

長崎県五島市の真ん中、豊かな自然と人の宝庫です。ぜひ一度魅力を感じに来てくださいs!一瞬でハマります。

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ABOUTこの記事をかいた人

栄惠北川

東京・葛飾区より、五島列島の奈留島に移住。奈留島で島のためにできることを模索しながら、mikkeのライターとして記事を書いています。