みなさんこんにちは!二拠点移住ライターの北川です。
奈留の街を歩くと、「開き」になった魚がきれいに並べられ、干されている風景に出会います。都会では目にするこのない光景に、ちょっとテンションがあがり、海の街に来たのだな~と改めて思う瞬間でもあります。
<奈留島の手作り食文化>
奈留島では、干物やカマボコを家庭で作ることは珍しくありません。
アジ、イワシ、サバなどの魚が多く手に入った時は、保存を長くするために、一夜干しやみりん干し、塩漬け、カマボコなどにします。
先日、アジが大量に手に入ったので、私もカマボコ作りに挑戦してみました。
<手作りカマボコに挑戦>
まず、アジを三枚におろし、皮と骨を、手ではがしていきます。
この作業が一番大変でもあり、重要でもあります。
下処理したアジをサッと水で洗い、血や汚れを取り除いた後、氷水に数時間浸けていきます。
その後、水気をよく取り、機械でミンチにします。
ミンチにしたものをすり鉢に移し、卵や塩、砂糖などで味付けをしながら、粘りがでるまですっていきます。形を整えてしばらく寝かせたあと、お好みの厚さに切って、油で揚げていただきます。
<それぞれの家庭の味を楽しむ>
すり身の弾力ある歯ごたえと、かんだ時にジューシーなうまみが口の中に広がります。
作り立てでしか味わえない美味しさに感動します。
干物やカマボコの味付けも、家庭ごとに違うので、出来上がりをご近所さんや親しい人と、やりとりする楽しみもあります。「こちらのお宅は甘みがあるな~」「弾力があって食べごたえがあるな~」「ちょうどよい塩加減だな~」などなど。このお宅の味に近づきたいな、と思いながら試行錯誤して、自分のオリジナルが出来上がっていくのでしょうね。
手間はかかりますが、味付けもシンプルでカラダにも家計にも優しい。都会では、なかなか味わえない、手作りの食文化は、とてもありがたく貴重なものです。こうした食文化を大切にして、伝承していかなくてはならない想いをmikkeた1日でした。
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