みなさんこんにちは!
二拠点移住ライターの北川です。
1月7日。七草をいただいた後、鬼火焚きという行事があるということで旧奈留小学校へ向かいました。
鬼火焚きという言葉は初めて。
どんな行事?何をするの?節分の豆まきのようなもの?
想像が膨らみます。
<奈留島の鬼火炊き>
到着すると、校庭には何やら大きな木枠が設置されており、来る人来る人、その中に持ってきた物を入れていきます。ちょうどいらした方に、お話を聞いてみました。
鬼火焚きとは、お正月のお飾りや門松などを、木枠の中に入れて燃やしていき、巨大な炎や煙などで邪気を払うという、九州地方にまつわる伝統行事で、奈留島では1月7日に毎年行われているようです。
納めた品々に点火すると、瞬く間に火柱が上がりました。
時折鳴る、パーン、パーンという破裂音とともに、火柱がさらに大きくなっていきます。

地元のボランティアの方からふるまわれた善哉を美味しくいただきながら、燃え上がる炎を眺めていると寒さも和らぎ、体もポカポカしてきました。

<焼き餅で無病息災>
しばらくすると、段々と炎が小さくなり、そのタイミングで、子供たちがなにやら長い棒を持って、その周りに集まってきました。
近づいてよく見ると、長い棒は竹竿で、その先にお餅がついています。どうやら、そのお餅を焚火であぶって、いただくようです。こちらの儀式も無病息災の意味があるようです。

子供たちは、長い竹竿を釣り竿のようにたらし、友達とワイワイしながら焼いています。
おかあさんに、「もう食べていい?」「まだ??」と聞きながら、お餅が焼けるのが待ち遠しい様子。微笑ましい光景です。
<鬼火焚きの歴史を調べると>
鬼火焚きの起源は諸説あるようですが、平安時代に陰陽師が扇子や短冊を竹と一緒に焼いたことが、庶民に伝わって現在のような形になったといわれているようです。また、無病息災を願うと同時に、
自然災害を鬼に例えて、台風などの被害を受けず、五穀豊穣を願う意味もあると知りました。
<伝統行事の継承>
伝統や文化を守り、伝え続けていくことは、大変なこともありますが、それらを継承することで、豊かな社会や心が育まれるのではないかと感じました。
奈留島の鬼火焚きを通して、行事の大切さを改めてmikkeた1日となりました。
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